- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
ひよこのかずはかぞえるな
2017年01月28日
『ひよこの かずは かぞえるな』 ○作/イングリ・パーリン・ドーレア、エドガー・パーリン・ドーレア ○訳/せたていじ ○福音館書店
表紙には、大きな雌どりの足元に六匹のひよこ、白い卵が描かれています。遠くには小さな家も見えます。この表紙から物語のあらましが想像できます。
おばさまは一羽の雌どりと雄どり、犬と猫と暮らしています。おばさまの楽しみは、雌どりが毎朝生んでくれる卵です。
ある日、卵が三ダース(三十六個)になったので、おばさまは遠い町まで売りに出かけました。町までの道中、「卵がいくらで売れるだろう。売れたお金で何を買おうか」などと次から次へと夢はふくらみますが、そんなことを考えているうち、うっかりと卵を落とし、全部割れてしまいました。さて、おばさまはどうしたのでしょう。
カラーページと白黒のページのコントラストも印象的です。自分が鶏を飼っていた体験と照らし合わせると、おばさまの気持ちがよくわかります。
人は人生でいくつもの夢を描きます。そんなときの夢って、みんなプラス思考なんですね。これはとても大切なことです。自分の人生なのですから、マイナス思考になる必要はありません。いつも、どんなときでも前向きに生きていきましょう!
* * *
『ひよこの かずは かぞえるな』○作/イングリ・パーリン・ドーレア、エドガー・パーリン・ドーレア○訳/せたていじ○福音館書店
* * *
▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。自宅車庫に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設し、4000冊を超える絵本を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。有年原434。Tel49・2089。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年1月28日(2217号) 3面 (13,349,874byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
古井戸に落ちたロバ 2015年04月18日本との出会い 2015年04月11日へいわってすてきだね 2015年03月21日サー・オルフェオ 2015年03月07日人形の悲しみ 2015年02月21日希望の木 2015年01月24日かあさんのこもりうた 2014年12月13日採話の絵本 2014年10月11日生きるということ 2014年09月20日木の音をきく 2014年08月30日おばけの絵本 2014年08月23日インドの絵本 2014年08月02日タンザニアのおはなし 2014年07月26日ユーモラスな絵本 2014年07月12日水かけ祭り 2014年06月07日
コメントを書く