赤穂民報

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広がる被災地支援の輪

2011年03月19日

  • 代金が被災地へ贈られる「募金パン」。こうした支援の輪が広まっている

    代金が被災地へ贈られる「募金パン」。こうした支援の輪が広まっている

 「自分にできることを―」。未曾有の被害をもたらした東日本大震災で被災した人たちと支援しようと、赤穂市内でも行政、企業、個人がそれぞれの立場で活動をスタートさせている。
 市消防は地震発生当夜に緊急消防援助隊5人を出動。17日現在、一次隊を引き継いだ二次隊が宮城県南三陸町で生存者の捜索活動にあたっている。市民病院も同日、医師と看護師など6人の災害派遣医療チーム(DMAT)を岩手県へ向かわせ、花巻空港で被災者の治療を行った。市安全安心担当は「義士親善友好都市」同士で結ぶ相互応援協定に基づき、茨城県笠間市へブルーシート580枚を13日までに輸送。また、交通事情などでやむなく撤退したものの上下水道部は飲料水を積んだ給水車を派遣した。
 赤穂化成は飲料水(2リットル入りペットボトル3000本)と食塩(1・2キロ入り2250袋)を提供。市が手配した大型トラックで岩手県一関市へ送った。
 義援金の募金活動も活発。市が市庁舎と公民館で受け付けているのをはじめ、自主的に募金箱を置く企業、商店などが増えている。また、収益金を被災地に贈ろうと、バザーなどのチャリティイベントを開催する動きもある。
 加里屋中洲のベーカリー店「あこうぱん」では震災翌日から「パン募金」を始めた。店の一角に「募金パン」(1個100円)を置き、代金を全額被災地へ贈るというものだ。
 関東に暮らす知人のブログで「1000年に一度の大地震が起こったという現実に向き合わなければならない」との言葉を読み、「自分には何ができるのか考えた」と鈴木さん。話を聞いた仕入れ業者が「それなら、うちも協力させてもらう」と在庫の小麦粉を無償で提供してくれた。手書きの商品説明を添えてカウンターに並べたところ、約50個があっという間に完売した。
 「お金を送ることも考えたけど、僕はパン屋。パン屋にできる方法で応援したい」。「募金パン」は毎日午前9時ごろに焼き上がる。電話43・7023。


社会ボランティア ]

掲載紙面(PDF):

2011年3月19日(1937号)1面 (9,651,727byte)


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コメント

募金パンいただきました。素朴ななつかしい味でおいしかったです!自分の仕事を通して何か出来るって、素晴らしいと思います。

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投稿:矢野英樹 2011年03月19日


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