赤穂民報

月とミルクとねこ(9月19日)

 お月さんへの思いは、国(地域)や、時代によってさまざまです。
 月の表面に見える模様は、日本では「餅つきするウサギ」と言われますが、スウェーデンでは「ミルクの桶を運ぶおじいさんとおばあさん」に見えるそうです。この絵本は、その風習を基にした物語です。
 雌牛の乳が出なくなって4匹の子ネコにミルクを与えられなくなった母ネコは、ミルクを求めて一晩中、お月さまを追っかけます。やがて、朝日が昇る中、母ネコは、牛小屋にお月さまが隠れていると思い込み、牛小屋に飛び込みます。さて、どうなったでしょうか?
 この絵本は1908(明治41)年に子どもたちへのクリスマスプレゼントとして発表され、一世紀以上も子どもたちに読み継がれています。なんと素晴らしいことでしょう。
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 『月へミルクをとりにいったねこ』○作/アルフレッド・スメードベルイ○絵/たるいしまこ○訳/ひしき あきらこ○福音館書店

(『月へミルクをとりにいったねこ』 ○作/アルフレッド・スメードベルイ ○絵/たるいしまこ ○訳/ひしきあきらこ ○福音館書店)

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