赤穂民報

吉田松陰にも影響 素行の遺徳偲ぶ(9月26日)

 赤穂とゆかりの深い江戸時代の儒学者、山鹿素行の没後330年にあたる26日、祥月命日に行われる素行祭が上仮屋の赤穂大石神社であり、約20人が遺徳を偲んだ。
 素行は31歳から約8年間、赤穂藩主・浅野長直に仕えた。著書『聖教要録』の内容が朱子学批判と幕府にとがめられ、1666年(寛文6)に赤穂へ配流。許されて江戸に戻るまでの約9年間、赤穂城二の丸に謫居し、藩士らに武士としての心構えや行動規範を指南した。貞享2年(1685)9月26日に没した。
 この日は素行をまつる境内の山鹿神社で祭礼。謫居跡の向かいにある銅像にも参り、赤穂山鹿素行研究会の榊努さん(87)=上仮屋南=が台座の碑文を解説した。
 素行が完成させた山鹿流兵学は吉田松陰、高杉晋作、久坂玄端にも影響を与え、板垣退助や勝海舟も習得したことで知られる。榊さんは「赤穂が誇る歴史上の人物として、さらに顕彰したい」と語った。

(山鹿素行像前で台座の碑文解説を聞く人たち)

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