赤穂民報

宮沢賢治に魅せられて(11月28日)

 どのページをめくっても少年ジョバンニの夢の世界。「新しい『銀河鉄道の夜』が生まれた」と感じました。
 あまりにもメルヘンチックなので、改めて原作(『宮沢賢治全集』ちくま文庫)を手にしました。
 ジョバンニの銀河鉄道の旅は
 「気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニののっている小さな列車が、走りつづけていたのでした」
 で始まり、「天の川」、「白鳥座の北十字」、「新世界交響楽」などへと続くのは原作も絵本も同じでした。
 しかし、絵本の方は終わりに次のようなことばがあるのです。
 「世界がぜんたい
 幸福に
 ならないうちは
 個人の幸福は
 あり得ない」
 著者の賢治に対する思いの深さに圧倒されました。
  * * *
 『銀河鉄道の夜』○原作/宮沢賢治○影絵と文/藤城清治○講談社

(『銀河鉄道の夜』 ○原作/宮沢賢治 ○影絵と文/藤城清治 ○講談社)

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