赤穂民報

イタリア大使館で義士慰霊祭(12月3日)

 大石主税ら赤穂浪士10人が切腹した松平藩邸の跡地に建つ東京都港区三田のイタリア大使館で3日、「赤穂義士慰霊祭」があり、義士が最期を遂げた庭園で赤穂大石神社の飯尾義明宮司が祭詞を奏上して追悼した。
 討ち入り後、主税のほか堀部安兵衛、大高源五ら計10人は伊予松山藩の中屋敷に預けられ、元禄16年2月4日に自刃。切腹した場所を掘って池とし、その土を築山に盛って庭園の小丘にしたと伝えられている。
 その後、屋敷は内閣総理大臣を務めた松方正義の邸宅を経て昭和7年にイタリア大使館となった。同14年に当時の大使が小丘の上に義士の顕彰碑を建立。思想家の徳富蘇峰が撰文を揮毫した。
 慰霊祭は池のほとりに祭壇を設けて行われ、ドメニコ・ジョルジ大使夫妻、松平家の子孫にあたる元NHKアナウンサーの松平定知さんら10人が参列。しめやかに霊を慰めた。
 同大使館によると、顕彰碑は動かすことなく同じ場所にあり、数年に一度は供養の行事を行っているという。「ここをキープするのは日本とイタリアの関係のための使命である。決して動かしません」とドメルコ大使(63)。飯尾宮司は「赤穂義士が大事にされていることに感謝するとともにうれしく思います」と話した。

(赤穂義士慰霊祭で祭詞を奏上する飯尾宮司(取材・撮影=もりい くすお))

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