赤穂民報
忠臣蔵を熱演 山科こども歌舞伎(12月13日)
仮名手本忠臣蔵を演目とする「山科こども歌舞伎塾」の公演が13日、上仮屋の赤穂大石神社であり、子どもたちの熱演が観客を魅了した。
京都・山科は赤穂城明け渡し後に大石内蔵助が隠棲した地。こども歌舞伎は平成21年に始まり、義士が討ち入った日にちなんで毎年12月14日に地元で奉納上演を続けている。
京都市外での公演は今回が初めて。裃とかつらで扮した小学1年生から5年生までの塾生9人が拝殿前で演技を披露した。一人で5分を超える長台詞を語る「口上」で幕開け。四段目「扇ヶ谷塩冶判官切腹の場」はたっぷりの見せ場で200人を超える観客の拍手を浴びた。
判官役で迫真の演技を見せた小学4年の松岡美怜さん(10)は「はじめは緊張したけれど、練習したとおりにできました」と無事に舞台を務めてほっとした表情だった。友人連れで鑑賞した木津の三島伊津子さん(73)は「子どもとは思えないほどのしっかりした演技でした」と感激していた。
(子どもたちの熱演が観客を魅了した「山科こども歌舞伎塾」の奉納上演)
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