赤穂民報

有年地区に乗合タクシー導入へ(12月24日)

 有年地区で公共バス利用者の利便性向上を図ろうと、赤穂市が事業主体となるデマンドタクシーの運行計画案が24日、市地域公共交通会議(委員長=木村音彦・市自治会連合会長)の分科会でまとまった。
 完全予約制の乗合タクシーで、利用者の求め(デマンド)に応じて自宅から公共バスの停留所まで片道300円(小学生未満は無料)で送迎。来夏までの導入を目指す。
 計画案によると、現在タクシーの空白区となっている有年地区全域で日曜と年末年始を除く週6日、一日4便(金曜日は2便)を走らせる。乗客の自宅を順に回り、宮前バス停を出発する公共バス(ゆらのすけ、ていじゅうろう)に接続。バスで停留所へ到着した乗客を自宅へ送る。利用は事前登録した赤穂市民に限る。
 乗合事業免許を持つタクシー事業者に運行委託し、運賃収入でまかなえない経費の不足分は市が補助する。事業者は定員4人の車両を2台用意して予約状況に応じて配車する。
 運行計画案は来年1月中に開く同会議に提案される。市は導入までに宮前バス停に待合所を整備する予定で、「高齢者や車を運転しない人の買い物、通院などに役立てたい」としている。
 この日の会議ではバスの運行変更案についても協議した。市内循環バス「ゆらのすけ」について▽坂越・大泊地区に延伸▽福浦・朶山地区に停留所2カ所新設▽南北ルートの運行日をAルートは月・水、Bルートは火・木・土に変更▽月見草団地停留所を代替市道ルートに変更して再開-するプランを決定。また、千鳥地区を走るウエスト神姫の路線バスの午前便を1本増やし、午後便の一部でイオン赤穂店を経由するルートに変更する。「これらの変更もデマンドタクシーの運行開始に合わせて実施したい」(市)と話している。

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