赤穂民報
手作りの鎧かぶと寄贈(2月12日)
御崎の赤穂市老人福祉センター万寿園にボランティアの男性が厚紙や布で手作りした甲冑1体をこのほど寄贈。「本物そっくり」と利用者の目を引いている。
寄贈したのは尾崎の萬代一三(いちぞう)さん(82)。坂越の大玉清治さん(77)・美奈子さん(70)夫妻に誘われて昨年5月、手作り甲冑を地元の祭りなどに活用している上郡町のまちおこしグループ「手づくり鎧かぶとの会」(上林敏明会長)が開く工作教室に入門。古正好晴さん(70)=同町赤松=の手ほどきで約半年かけて完成させた。
ペンキとニスを塗り重ねた胴の部分は光沢があり本物に近い質感。かぶとにそそり立つ鍬形が金色に輝いて誇らしい。
萬代さんは手先が器用で、同センターで特技の折り紙をボランティアで披露。甲冑も「自宅で眠らせるより、人に見てもらえるところに飾ってほしい」と贈った。車いす利用者の移送ボランティアグループ「てんとうむし」にも在籍しており、「健康でいられることに感謝して、元気なうちは活動を続けたい」と朗らかに話した。
(万寿園に手作り甲冑を寄贈した萬代一三さん(左))
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