赤穂民報

東北支援へ空き缶リサイクル(3月4日)

 発生5年を迎えようとしている東日本大震災からの復興を支援したいと、赤穂高校定時制の生徒たちがアルミ缶のリサイクル活動を始めた。
 収益金を活用して、ボランティアの拠点となっている宮城県気仙沼市のゲストハウスへ備品を寄贈する計画。3月11日(金)に赤穂市役所東側市民広場で催される震災追悼イベント「第4回3・11絆ラーメンを味わう集い」の会場でも回収箱を置き、来場者に協力を呼び掛ける。
 同校は昨秋、生徒有志21人と教員4人が4日間の日程で気仙沼市を訪問。自分たちで栽培・収穫したひょうたんで手作りした交通安全ストラップを商店街で配り、仮設住宅の高齢者とも交流した。
 その際に宿泊したのが「ゲストハウス架け橋」。平成26年5月に築50年近い古民家を改修してオープンし、ボランティアの宿泊を無償で受け入れている施設だ。
 生徒たちは赤穂に戻ってから「自分たちに出来ることはないか」と話し合い、ゲストハウスへの支援を目的として生徒会を中心にリサイクル活動を行うことを決定。廃品で作った回収箱を学校玄関に設置し、2月から生徒や職員にアルミ缶の提供を呼び掛けている。
 寄贈する品物の候補としては家電製品が挙がっており、例えば電子レンジだとアルミ缶3万3500個の回収が必要だという。中心となって企画した前生徒会長の有年友希(ありとし・ゆうき)君(19)=尾崎=は「現地では、さまざまな形のボランティアがまだ必要。ゲストハウスを支援することが復興の促進につながればと思っています。僕ら生徒だけの力では足りないので、市民のみなさんの協力をお願いします」と話している。
 11日は追悼イベント会場の一角で空き缶と募金を受け付ける。ひょうたんをあしらった同校マスコットキャラクターが目印。缶は中を水洗いして、つぶさずに持参すればよい。
 なお、同イベントは午後5時半に復興支援ソング「花は咲く」の合唱で幕開け。「3・11絆ラーメン」(300円)など気仙沼と赤穂の塩を使ったグルメを販売し、収益金は気仙沼市階上観光協会へ寄付する。小雨決行。Tel43・6839(市産業観光課)。

(空き缶リサイクルへの協力を呼び掛ける赤穂高校定時制のみなさん)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer