赤穂民報
赤穂塩で梅干、京つけもの商品化へ(4月1日)
赤穂市は、地方創生加速化交付金事業に採択された「赤穂の『塩』を活用した素・流・人(ソルト)事業」の概要をこのほど発表。
国から総額6780万円の交付金を受け、赤穂塩と和歌山県田辺市産の梅を組み合わせた梅干、京都の老舗メーカーの技術支援による「京つけもの」などの商品開発を実施するほか、御崎方面の観光ルートを「あこう元禄“しお”回廊」として整備に着手する計画を明らかにした。
市によると、田辺市との連携は、明石元秀市長が発案。田辺市が赤穂市の姉妹都市・笠間市(茨城県)と友好都市提携を結んでいるつながりもあり、スムーズに話が進んだという。
田辺市をエリアに含む「みなべ・田辺の梅システム」は400年にわたる歴史を誇り、昨年12月に世界農業遺産に認定。本事業では御崎の赤穂海浜公園・塩の国で流下式製塩した塩を田辺市へ提供して梅干を生産。副産物の梅酢も新商品開発に活用する。
また、赤穂塩を使った「京つけもの」の生産に取り組む市内団体に京都の漬物メーカーを仲介するなど支援。備前焼や赤穂雲火焼、ガラス製品などを容器に採用した高級塩の製品開発を行う。外国人向けの多言語プロモーション映像を制作し、海外の販路開拓や観光客誘致を目指す。
「“しお”回廊」の整備は、まずは基本構想を策定。第1期工として、傷んだ車道の補修、歩道整備に着工する。かつて御崎港にあった跳ね橋を復元するアイデアもあり、実現に向けて調査研究に取りかかる。
市は総合戦略に基づき、29年度以降も取組を継続する予定。31年度までに観光客年間入込数208万人、商品開発5件の達成を目標としている。
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