赤穂民報

市民提供のタオル2500枚 熊本へ(5月2日)

 熊本地震の被災地で役立ててもらおうと、市民有志が支援物資としてタオルや石けんなどを集め、1日夜、現地へボランティア活動に向かう防災士に託した。
 提供を呼び掛けた新田の会社員、河部元一さん(56)は「多くの人が協力してくれて、本当にありがたい」と感謝している。
 昨年3月に県の「ひょうご防災リーダー講座」を修了した河部さん。そこで知り合った小野市の高校1年生、山尾輝斗さん(15)がゴールデンウイーク中に熊本へボランティア活動に向かうことを知り、「後方支援で出来ることがあれば協力したい」と電話した。
 衛生面の物資が不足しているようなので持っていきたいと要望を受けた河部さんは、自身が第4分団長を務める消防団仲間や友人らに協力を連絡。5日間ほどでタオル約2500本と大量の石けん、洗濯用洗剤が寄せられた。タオルはよく吸水するように一度洗ったものを提供してくれるように呼び掛けたという。
 たつの市の防災士、八瀬一彦さん(71)の車で熊本へ向かった山尾さんは途中で赤穂に立ち寄り、第4分団詰所で河部さんから物資を受け取った。量が多くて全部は載りきらなかったため、残りは別の車で運ぶことに。日本防災士会が益城町に設けた現地本部から避難所など必要とされるところに届けるという。
 「赤穂のみなさんが集めてくださった物資を必ず届けます」と山尾さん。9日まで現地で活動する予定という。河部さんは「若い彼が頑張ろうとしているのを応援したかった。人づてに輪が広がり、予想以上の量が集まった。本当に感謝します」と話していた。

(山尾さんと八瀬さんに物資を渡した河部さん(右))

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