赤穂民報
ブリテン国物語(6月25日)
5、6世紀のイギリスにケルト人が住んでいました。彼らは文字をもっていなかったのですが、いくつかの物語を今日に伝えてくれています。
その物語のひとつが「アーサー王の剣」という物語です。絵本の表紙が今までにみたことのない配色の絵本だったので手にとってみました。
著者エロール・ル・カインさんは日本にも来たことのあるシンガポール生まれの人です。
絵本を読み進んでいくうちに、ケルト人の感性の豊かさに感動しました。文字を知らなくても、これだけの物語を想像できるなんて夢みたいです。
私たちのくらしは情報の渦のなかにあります。そのためか感性も想像力も少しずつ低下しているようです。何かしら、私たちは大切なものを忘れてくらしているように思えてなりません。
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『アーサー王の剣』○文・絵/エロール・ル・カイン文○訳/灰島かり○ほるぷ出版
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で4000冊を超える蔵書を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。有年原434。Tel49・2089。
(『アーサー王の剣』 ○文・絵/エロール・ル・カイン文 ○訳/灰島かり ○ほるぷ出版)
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