赤穂民報

汲出桝跡など見学 旧赤穂上水ウオーク(6月26日)

 旧赤穂上水の史跡を巡る歴史探訪ウオークが26日にあり、梅雨の晴れ間に約80人が参加。各所に残る遺構を見ながら約4キロを歩いた。
 元和2年(1616)に完成した旧赤穂上水道は約7キロ上流の千種川から引水。道の下に通した配水管から町屋一軒一軒に水を送る「各戸給水」で城下町を潤し、江戸神田、備後福山と並び日本三大水道の一つに数えられる。
 歴史探訪ウオークは旧赤穂上水の完成400年記念事業の第1弾として赤穂市、赤穂観光協会などが主催した。加里屋のいきつぎ広場を発着点に、上水で池泉を満たした赤穂城本丸と二之丸庭園、お城通りに現存する町屋の汲出桝跡などを見学。参加者は市教委学芸員やボランティアガイドの解説に耳を傾けた。
 自宅に汲出桝跡と思われる井戸が残っているという上仮屋南の司波多聞さん(67)は「赤穂のすばらしい歴史遺産を見つめ直す機会になりました」と話した。
 ゴール後は加里屋まちづくり会館に会場を移して講演会があり、市教委の荒木幸治学芸員が旧赤穂上水の全体像や構造を古地図や絵図を示してわかりやすく説明。福山出身の能宗孝氏(全国商店街振興組合連合会まちづくり活性化アドバイザー)が「福山水道とまちづくり」と題し、「市民の手で旧上水道を活かした観光活性化を」と提言した。
 

(各戸給水のなごりを示す汲出桝跡をのぞき込む参加者)

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