赤穂民報

字幕付きで初心者も「堪能」(9月24日)

 日本の伝統芸能の魅力を市民に伝えようと、「第1回赤穂市民能」(赤穂市文化とみどり財団主催)が9月24日、中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールであり、源氏物語を題材にした「葵上」を上演した。
 源氏の愛人だった六条御息所が生霊となって正室・葵上に襲いかかる物語。怨霊が聖者によって祈り伏せられるまでの緊迫感ある舞台を観世流シテ方の大西智久、福王流ワキ方の江崎正左衛門らが演じた。赤穂在住の能楽師、松本義昭さん=西有年=がワキツレで出演した。
 上演前に能楽師による丁寧な演目解説があり、上演中は舞台横のスクリーンで台詞を字幕で投影。初めて能を見たという観客からも「物語の流れがよくわかり、鑑賞に集中できた」と好評だった。
 この日の公演は、現役の太鼓方では唯一の人間国宝に認定されている赤穂ゆかりの金春流太鼓方、三島元太郎さんの「人間国宝認定記念」としても企画され、三島さんが「高砂」を演奏した。舞台上インタビューでは赤穂出身の妻との馴れ初めなど気さくに質問に応じた。「きょうはたくさんのお客さんに来ていただいてありがたい。赤穂でも、もっと能を盛り上げて」と話し、約330人の観客から大きな拍手が送られた。

(字幕付きで上演された赤穂市民能)

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