赤穂民報

ル・ポン音楽祭へ樫本さん意気込み(10月5日)

 今年で10周年を迎える「ル・ポン国際音楽祭2016」(10月8日開幕)に音楽監督を兼ねて出演する赤穂ゆかりのヴァイオリニスト、樫本大進さん(37)が5日、演奏会場となる中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールで会見。「10周年ということで僕の中でも気合いが入っている。特別な瞬間を与えられる音楽祭にしたい」と意気込みを語った。
 同音楽祭はイギリス生まれの樫本さんが、幼少期を過ごした赤穂での開催を強く希望して平成19年に始まった。当初は赤穂と姫路で交互に開催していたが、6年目からは両市合同で毎年開催。樫本さんがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターに就任した以降も続けられている。
 樫本さんは、4年連続参加のヴァイオリニスト、ボリス・ブロフツィンさん(ロシア)、初参加のチェリスト、イェンス=ペーター・マインツさん(ドイツ)とともに会見に出席。過去9年の音楽祭で取り入れたテーマを「すべて織り交ぜた」と今回のプログラム構成を説明し、「いろんなジャンルのクラシック音楽がハイライトされ、いろんな空気、いろんな雰囲気が出ると思う。楽しみにしてください」と自信をのぞかせた。
 母の出身地でもある赤穂について、「日本のふるさと。『帰ってきた』という気分になる」とリラックスした表情を見せ、「ル・ポン、赤穂、姫路の名前はヨーロッパでもアーティストの間で知られるようになってきている。ずっとずっと長く続けられるようにと思っています」と特別な思い入れを語った。
 今年の同音楽祭は赤穂2公演、姫路4公演と東京特別公演の計7ステージに総勢18人が出演。チケットはすでに完売している。樫本さんは8日(土)午後4時から市文化会館小ホールで開催されるジュニア演奏者らによるプリコンサート(入場無料)にも出演を予定している。

(公演を前に会見した=左から=樫本大進さんとマインツさん、ブロフツィンさん)

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