赤穂民報

「親切に感謝」外国人旅行者から礼状(12月3日)

 坂越で食料品店を営む今井奈智子さん(83)方へ今年10月の秋祭りで出会った外国人旅行者からこのほど手紙が届いた。
 日本語がうまく話せない彼らに代わってタクシーを呼んだことへの礼状で、ハンカチのプレゼントも同封。今井さんは「思いがけないことで、とてもうれしい」と感激している。
 今井さんの話では、「坂越の船祭り」が行われた10月9日の午後5時半ごろ、40〜50歳代とみられる男性3人と女性1人の東洋系の外国人連れが店に入ってきた。日本語はあまり話せないようで、そのうちの一人が赤穂の観光パンフレットを広げた。宿泊施設リストの一つにボールペンで印がついてあり、どうやら、そこへタクシーで帰りたいらしい。今井さんは電話で呼んだタクシーに彼らを乗せ、手を振って見送った。
 今井さんは、その後検査のため入院。退院してポストを見ると、航空郵便のシールを貼った封筒が入っていた。
 中には「私達は、先日香港とカナダからそちらにおうかがいしたものです。その節は、大変お世話になりました。私達のために親切にタクシーを手配してくださったおかげで、無事にホテルにもどることができました」と日本語のワープロ文と4人の署名を記したカードとともに中国語の原文も添えられていた。また、香港の土産物と思われる水墨画のハンカチが同封されていた。
 カードには「あの時ご親切にしてくださったことを心から感謝しています」「いつまでもお元気でいてください」とのメッセージもあり、退院したばかりの今井さんはとても励まされたという。
 「当たり前のことをしただけなのに、こんな心遣いをしてもらって、こっちがありがとうと言いたい」と今井さん。心温まる手紙とハンカチは宝物になった。

(香港から届いた礼状とハンカチを手に笑顔の今井奈智子さん)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer