赤穂民報
ふるびたくま(12月23日)
ぬいぐるみを大切にしている女の子にこの物語を読みきかせたら心の中にどんな変化がおこるでしょうか。
大事に思っているぬいぐるみへの思いがもっともっと強くなるかもしれません。はたしてそうでしょうか。
ぬいぐるみについての物語は、この本のように、「ふるびたくま」からの問いかけではありません。
ふるくなったくまのぬいぐるみが、鏡にうつる自分の姿をみて、悲しくなることから物語がはじまるのです。
さて、最後はどうなるのでしょう。
ハラハラ、ドキドキしながら絵本を聞いていた女の子がホッとして、自分のぬいぐるみへの思いを深める物語です。
ふるいぬいぐるみの物語から、日々の暮らしのなかで忘れかけていた物への思いやりの大切さを改めて教えられました。
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『ふるびたくま』○作/クレイ・カーミッシェル○絵/江國香織○BL出版
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。自宅車庫に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設し、4000冊を超える絵本を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。有年原434。Tel49・2089。
(『ふるびたくま』 ○作/クレイ・カーミッシェル ○絵/江國香織 ○BL出版)
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