赤穂民報

有年牟礼の松田さんに県農業賞(12月27日)

 農林水産業の振興に多年にわたり貢献した個人・団体をたたえる「兵庫県農業賞」が有年牟礼の農業、松田靜さん(58)にこのほど贈られた。
 松田さんは昭和56年に就農。夫の光司さん(62)と二人三脚で発芽玄米を餅などに加工した自社ブランド「あか穂の実り」を確立し、平成27年にはモンドセレクションで銀賞を獲得した。また、光都農業改良普及センター管内の女性農業者らで研修グループ「あさがおの会」を立ち上げて資質向上を図るほか、6次産業化に取り組む若手農業者にも自身の経験やノウハウを伝え、地域への農業者の定着にも寄与している。
 農業に取り組む理由を「農地を守り、次の世代に引き継ぐため」と語る松田さん。「小規模な家族経営でも何とかやっていける、というモデルになれれば」と話す。「地域に暮らす人たちと生産者が支え合って共に生きていく関係の上に成り立つ農業が理想」といい、「地元の産物を地元の人が手に取ることのできる場を増やしたい」と抱負を語った。
 市によると、赤穂市関係で同賞を受賞したのは、平成17年度の米口守さん=木津=以来で2人目。

(兵庫県農業賞を受賞した松田靜さん)

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