赤穂民報

海をわたったアンメイ(2月11日)

 これは、孤児になったある中国人少女の実話です。
 少女の名は「安美(アンメイ)」。彼女はアメリカ人夫妻に引き取られ、母国を離れてアメリカでくらさなければならなくなります。そのくらしぶりが絵本になりました。
 私は、カンボジアの旅をした時、カンボジアの二人の少女がアメリカ人夫妻と共に飛行機に乗りこむ場面に出会いました。少女の顔には明るさは見られませんでした。アンメイも同じような体験をしたのでしょう。
 日本には、中国のニュースはいろいろと伝えられています。しかし、この話はニュースにはなりませんでした。
 世界一の広さと人口をもつ中国の中で、ちっぽけではあっても悲しい物語があるのです。今は、アンメイの幸せを願うばかりです。
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 『海をわたったアンメイ』○文/ステファン・モルナー・フェントン○絵/ヴィヴィアンヌ・フレッシャー○訳/まつかわまゆみ○評論社
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。自宅車庫に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設し、4000冊を超える絵本を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。有年原434。Tel49・2089。

(『海をわたったアンメイ』 ○文/ステファン・モルナー・フェントン ○絵/ヴィヴィアンヌ・フレッシャー ○訳/まつかわまゆみ ○評論社)

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