赤穂民報

有年地区に古墳156基密集(6月27日)

 赤穂市教育委員会が平成25年度から取り組んでいる埋蔵文化財分布調査で、有年原・有年牟礼地区の山林部に156基の古墳があることがわかった。市教委は「播磨地域でも有数の古墳密集地区であることが明らかになった」とし、報告書を刊行した。
 市教委によると、有年地区では昭和43年度に山林部の文化財分布調査が行われ、古墳77基が見つかっている。今回の調査では、過去の調査結果を基に埋蔵文化財が集中すると推測される地点を入念に踏査。その結果、現存を確認できた古墳の総数は倍以上に上った。中には「石室の大きさが市内で五指に入る規模の円墳」(山中良平学芸員)もあるという。
 また、市内唯一の古代(奈良〜平安時代)の須恵器の窯跡で、これまで場所が詳しくわかっていなかった山田奥窯跡の位置もほぼ明らかにできた。
 市教委によれば、有年地区全体には未確認の埋蔵文化財がまだ多数存在しているといい、「今後も調査を継続し、把握と検討に努める必要がある」としている。
 報告書(A4判136ページ)は一部500円。Tel43・6962(市教委文化財係)。

(新たに見つかった古墳の一つで市内最大級の石室を有する惣計谷奥古墳)

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