赤穂民報

関西福祉大学リレーコラム・健康は未来へのおくりもの!(1)(8月26日)

【生活リズムと生体リズムの関係から健康を考えよう】
 夏休みも終わりに近づいてきましたが、子どもたちの毎日の生活は変わりなく過ごしているでしょうか?
 今回は、普段規則正しく時間が決まっている学校がお休みで、時間に余裕があって自由に過ごせる夏休みだからこそ曖昧になりやすい生活リズムと、その影響で体の中に刻み込まれる生体リズムについてお伝えします。
 生活リズムとは、寝て、起きて、ご飯を食べて、勉強や運動をするなどの毎日の生活習慣のことです。「朝ごはん抜き」、「昼間は部屋でごろごろ」、「夜遅くまでゲームをする」など規則正しい生活ができていない人がいるかもしれませんね。大半の人には、昼間に活動し、ご飯を食べ、夜眠るというリズムが備わっていますから、すでに頭が痛い、お腹が痛い、体がだるいなど体調が悪くなっているかもしれません。
 つぎに生体リズムとは、私たちの体の中で一定のリズムをもって繰り返されている変化・変動のことです。とくに約24時間を周期とするものをサーカディアンリズムといい、一定のリズムがみられる基本的で重要なものとしてあげられるのが体温リズムです。
 この体温リズムは小・中学生の段階までにつくられます。私たちの体温リズムは自律神経系の活動と深く結びついており、朝起きて体温が上がるとともに体や脳を活動させます。
 また、夜に向かって体温が下がるとともに体や脳は休息に向かいます。朝から日中にかけて上がり、日中から夜、早朝にかけて下がるという体温の変動には、自律神経系の活動状態が反映されている、つまり生活リズムと生体リズムが密接にかかわっているということなのです。
 健康な体をもち続けるためには生体リズムを崩さない、そのためにも生活リズムを整えるよう気をつけてください。まだまだ成長発達途中にある子どもたちです、もし、リズムが崩れても立て直しはできます。今こそ、生活リズムの確立や体温リズムの立て直しが大切です。
 そこで提案です。病気のときや、熱っぽさを感じたときに測る体温を一日数回計って記録してみませんか? 自律神経系の活動を知ることができるのです。(岡本啓子・看護学部教授)

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