赤穂民報

【読者の声】悪天候で運動会なぜ決行?(11月3日)

 10月7日に幼稚園の運動会があったのですが、雨が降ったり止んだりで園庭はグチョグチョでした。途中雨が強くなり、中止になった競技もありました。予備日(翌日)は『晴』の予報だったのに、なぜ強行したのでしょうか。決行か順延かの判断基準があいまいに思います。雨の中、演技する園児たちを見て、どうして100%の状態で演技させてあげることができなかったのか悔しくなりました。(一保護者)
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 市こども育成課によると、10月7日(土)に運動会があったのは赤穂、城西、塩屋、尾崎の4園。4園とも翌日の日曜日を予備日としていたが、「各園とも、『もうすぐ雨が止む』という天気予報を参考に園長とPTA役員、父親クラブ役員で協議し、開会を遅らせて決行することを判断した」という。
 実際に会場にいた保護者に話を聞くと、「順延になるものと思っていたので、やると聞いて驚いた」(塩屋)、「園児席にはテントがなく、かわいそうだった」(尾崎)、「子どもが楽しみにしていた綱引きがなくなって、がっかりしていた」(同)といった声の一方、「そんなに地面はぬかるんでいなかった。開催して正解だったと思う」(赤穂)、「子どもたちは雨でも笑顔で演技していた。これもいい経験」(城西)、「子どもたちのやる気をキープしようと、懸命に鼓舞する先生方の頑張りが印象的だった」(塩屋)などと肯定的に受け止めた保護者もあった。
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赤穂民報より
 「少しでも良い状態にしようと、PTAがスポンジやタオルで水たまりを吸い取る作業をしていて、阪神園芸(甲子園球場のグラウンド整備会社)みたいだった」(尾崎)という努力もあったようで、まずはおつかれさまでした。
 天候による行事の決行・順延(あるいは中止)の判断は難しいものがあります。何年か前には小学校の運動会を雨天順延したところ、その後天候が急回復し、「順延しなければ良かったのに」と不満が出たケースもあったと記憶しています。
 幼稚園ごとにグラウンドの水はけも異なるでしょう。月並みですが、まずは幼稚園ごとに判断の基準や手順を定めて情報共有しておくこと、判断に至った過程や理由を積極的に知らせることで理解や納得を得られやすくなるのではないでしょうか。また、雨天でもあえて決行するというスタンスなら、テントを多めに張るなど、それなりの対策や準備も必要かもしれません。
 ただ、昨今は雷や突風、ひょうなど危険を伴う気象が突発的に発生することもしばしばありますので、迷ったときは「決行する勇気」よりも「順延(中止)する勇気」を優先すべきと思います。
 「子どもたちのために」との思いは誰しも同じだと思いますので、よく話し合って、子どもも大人も良い思い出となる運動会を目指してください。

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