赤穂民報

【読者の声】駅北のさくら 伐採どうして?(1月27日)

 赤穂駅北さくら通り(市道塩屋野中線)の道路工事で桜の木が次々と伐採されています。何か理由があるのでしょうか。
 毎年きれいに咲いている大きな桜の木を楽しみにしおりましたのでどのような計画であのような工事をされているのでしょうか。新しい木を植えるとしても、今、立派に何十年も育ってきた木を伐採していることが悲しく思います。(市内40歳女性)
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 赤穂市建設課によると、工事は歩道を今よりも平坦にするためのリニューアルで今年度着工。塩屋交番前から東へ約400メートルの区間で行われている。
 街路樹の桜は昭和40年代の区画整理に伴って植えられたとみられるソメイヨシノで樹齢は50年前後と推定される。太くなった根が歩道の舗装を押し上げる「根上がり」が随所で発生し、「段差につまずいて危ない」という苦情もあったという。
 「工事のためには街路樹を除去する必要があり、やむなく撤去しました」と同課。移植も検討したが、相談した樹木医から、「ここまで大きく育ったものは根付かないだろう」と言われてあきらめたという。ただし、中には植え替えて数年の若木もあり、「地元自治会と話し合って、可能であれば公園などに移植したい」と検討している。
 工事は来年度以降、東方面へ施工区間を伸ばし、最終的には雄鷹台山登山口南の交差点まで約1・3キロをリニューアルする計画。整備できた区間から順に新たな桜を植栽するが、落ち葉掃除や毛虫に難色を示す近隣住民も少なくなく、そうした声に配慮して現在は平均6〜7メートルで植わっている街路樹の間隔を「10メートル前後に広げる」予定だ。また、再植樹の際は、根上がり防止に効果があるとされる防根シートを市の事業では初めて導入するという。
 同課は「桜を植えてほしいという希望と、そうではない意見の両方があって難しいが、ご理解をお願いしたい」と話している。

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