赤穂民報

ズーム(ZOOM)(2月24日)

 真赤なコンパクトな絵本。
 おんどりの赤いとさかに始まり、真黒のページの白い小さな点で終わる、インパクトの強い絵本です。
 この絵本に、少女・少年そしてカウボーイの3人の行動が表現されています。
 しかし、ひとつの文字もない絵は、想像できないスピードで変化します。私は何度もページをめくり返しました。
 私たちの暮らしは、ズームイン(急速な大写)やズームアウト(急速な縮小)される映像に、何の疑問も感じないまま暮らしています。
 こんな現実を絵本から学び取ることができました。
 そして、「心眼」という言葉を忘れていた自分に気付かされました。
 絵本の終わりの、谷川俊太郎「眼は」という詩が、著者から私たちへの問いかけになっています。
 絵本と谷川俊太郎の詩によって、私たちに何を問い掛けているのか、一緒に考えてみてください。
  * * *
 『ZOOM ズーム』○著者/イシュトバン・バンニャイ○復刊ドットコム

(『ZOOM ズーム』 ○著者/イシュトバン・バンニャイ ○復刊ドットコム)

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