赤穂民報

《西有年産廃》町議会が町民と意見交換(5月8日)

 上郡町議会は8日、赤穂市と上郡町にまたがる産廃最終処分場建設計画について議員と町民が自由に意見交換する一般会議を開催した。出席者によると、産廃処分場が環境へ与える悪影響を懸念する議員が多かった中、賛成の意思を明言した議員もあったという。
 この日の一般会議は、同計画に「反対」の立場の自治会などで構成する住民グループ「上郡産廃問題対策協議会」の申し入れを受けて開かれ、全議員10人と協議会14人が参加。協議会からの質問に対して議会が回答する形で行われた。
 処分場による環境悪化や健康被害に関する認識を問う質問には、全議員が一人ずつ自身の見解を述べた。「迷惑施設」「シートの破れや地下水が汚染された事例がある」「法律や条令をすべてクリアしたからといって満足できるとは思わない」「物理的構造に問題がある」など不安やリスクを指摘する声が大半だった中、ある議員は「法律に定められた対策をとることになっている。最新鋭の設備を整える企業であれば安心できる。賛成している」と発言した。
 また、懸念を示した議員の中にも、「(埋め立てた産廃は)25年から30年で無害化すると聞いている」「地下水には問題はないと考えている」などと楽観視する意見もあった。
 会議を終え、協議会メンバーの一人は「議会の考えもよくわかった。これからも話し合いの場を持ちたい」と感想を話した。山本守一議長は「町民の気持ちの高まりを感じた。町長と連携して、議会として対応していきたい」と語った。
 一般会議は約30人が傍聴した。赤穂からも数人が傍聴を希望して会場の上郡町生涯学習支援センターを訪れ、協議会側は入室を許可するよう議会側へ申し入れたが、山本議長は「上郡町民へ開かれた議会を目指し、町民と意見や情報を交換するための会議。議会運営委員会で決めたこと」とし、報道も含めて町民以外の入室を認めなかった。

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