赤穂民報

旧高雄村関連の資料を冊子に(6月9日)

 高雄公民館(札場日出雄館長)は昭和26年の町村合併まで存在した旧高雄村の行政資料や教育、農業などに関する文書計254件の翻刻と画像をまとめた冊子『高雄の民俗』をこのほど刊行した。
 旧高雄村役場は2度の火災で村舎を焼失しており、公民館は「当時の高雄の歴史を振り返る上で貴重」と話している。
 旧高雄村は明治22年の町村制施行に伴い、立巌村・目坂村・木津村・真殿村・中山村を統合して誕生。村役場は明治27年1月と昭和20年12月にいずれも火災で焼失したため、それまでの資料が乏しいという。
 歴史研究グループ「高雄歴史を語る会」が地元旧家から収集して保存していた資料群を会員の元公民館長、原田一博さん(66)が4年前から整理。一件ずつ活字化あるいは写真による記録保存を進めながら調査した結果、村の決算書や税務資料、地元民間企業の株主名簿などが含まれていることがわかった。明治後半から大正にかけての時期を中心とした資料で、これまで明確でなかった歴代町長の就任年月日も判明したという。
 「高雄にとって大切な資料。散逸してしまう前に記録として残せてよかった」と原田さん。市教委でも資料の精査を実施しているという。
 150部印刷し、一部300円で頒布している。なくなり次第終了。TEL48・7500。

(旧高雄村関連の資料をまとめた『高雄の民俗』と原田一博さん)

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