赤穂民報
風の島へようこそ(7月21日)
デンマークにサムス島という風の強く吹く小さな島があります。
あるとき、風で電気を起こそうという計画が持ち上がりました。
子どもたちは、いろいろと意見を出しましたが、大人たちは、本土から送られてくる電気での暮らしに満足していて、「風で電気を作るなんて夢のような話だ」となかなか聞き入れてもらえません。
そのうち、一人の電気屋さんが小さな風車を建て、牛を育てている人は大きな風車を建てました。
風の吹く寒い夜、突然停電になりました。しかし、二軒の家は電気がついています。そんなことがきっかけとなり、自然エネルギーを活用する動きが島中に広がり、風車の島が生まれました。
デンマークの人々は、「地球は宇宙に浮かぶ小さな島みたいなものだ。その島を守るのはみんなの務めだ」と考えているのです。自然と共生する知恵を持つことの大切さを教えられました。
日本では原子力発電所が再稼働するニュースを耳にし、また心配の種が増えました。
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『風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー』○さく/アラン ドラモンド○やく/まつむら ゆりこ○福音館書店

(『風の島へようこそ くりかえしつかえるエネルギー』 ○さく/アラン ドラモンド ○やく/まつむら ゆりこ ○福音館書店)
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