赤穂民報

ロバのロバちゃん(10月20日)

 この絵本を手にした時、子供のころ読んだロバの物語を思い出しました。
 「ロバが重い荷物(塩)を運んでいるとき、川を渡りかけると足がすべってびしょぬれになりました。やっとの思いで立ちあがると荷物が軽くなり大助かりしました。
 ある日、綿を運ぶことになりました。川に近づいた時大助かりしたことを思い出し、川に入るとロバは足をすべらしました。今度は荷物(綿)が水をすいこんで、さらに重くなり、ロバは大変な目にあいました」
 このお話は、「アリとキリギリス」の物語と同じように、私の今日までの歩みを方向付ける物語となりました。
 今回紹介する絵本は、耳の形を気にするロバのお話です。
 自分の耳の形が「格好悪い」と悩んでいるロバは仲良しの動物たちにいろいろとアドバイスをもらいますが、何一つうまくいかず落ち込みます。元気になるのかどうか、とても心配です。優しく、ユニークなロバちゃんのお話に、ついつい引き込まれてしまいます。
 今日まで、何冊もの「絵本」に関する書籍を手にしました。しかし、残念ながら私の絵本に対する思いにピタッとくる本には、いまだに出会っていません。
 「絵本」とは…。
 著者の思いがどうだこうだと考えることも大切です。でも一番大切なことは、素直な気持ちで絵本と向き合うことではないでしょうか。
 私は、いつもそう思って絵本に接しています。
 機会があれば、皆さんの絵本への思いを聞かせてください。
  * * *
 『ロバのロバちゃん』○文・絵/ロジャー・デュボアザン○訳/くりやがわ けいこ○偕成社

(『ロバのロバちゃん』 ○文・絵/ロジャー・デュボアザン ○訳/くりやがわ けいこ ○偕成社)

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