赤穂民報
公約実現へ意欲 牟礼氏インタビュー(1月26日)
赤穂市長選で勝利し、第8代市長への就任が決まった牟礼正稔氏(64)に心境や主な公約への取り組み方針などについて話を聞いた。取材は21日。
―当選証書を受け取って改めてどういう心境か
「改めて市民の負託に応えるべくやっていかなければいけないと、身の引き締まる思い。約束したことは粉骨砕身やっていく」
―赤穂市長選で新人が現職に勝利したのは今回が初めて
「『赤穂市を変えてほしい』『新しい赤穂市をつくってほしい』という思いを私に寄せていただいた結果だと思う。また、市内全域を回って市民の声を聞き、それを反映した政策が受け入れられた」
―市内全域で市民と対話したのはなぜか
「市民の意見や要望をあまり聞かないままマニフェストを作って出馬したのが4年前の敗因だと思った。4年前に負けたことで、市民の皆様の声を市政に反映させるという原点に立ち返ることができた」
―産業誘致の基盤整備についてどのように取り組むか
「赤穂インター周辺部の水田を圃場整備して、その一部を産業誘致に活用したいというのが私の考え。まずは新年度予算案に調査費を計上したい。道の駅や福祉施設、物流、スーパーといった複数の話が来ているので、土地所有者と事業者のマッチングを支援していきたい。また、転用可能なまとまった敷地を所有する企業があれば、活用の意向を打診しようと考えている」
―市民病院の医師確保をどのように進めるか
「病院との連絡調整を図るセクションを市役所に設ける。専門知識を持って市長をサポートできる担当者を配置したい」
―コミュニティバスの増設・新設は
「市民が使いやすいルートに見直しを図る。例えば、市民病院から千鳥までの延伸。それと、運行日数は現在の週2日から少なくとも3日に増やしたい。市民の声を聞きながら進める」
―どのように市民の声を聞いていくのか
「コミュニティバスのことに限らず、市民と膝を突き合わせて対話できるようなミニ集会を開催したい。2020年度予算案に間に合うように今秋までに、できるだけ数多く開きたい。すべての要望を実現できるということではないが、まずは市民の生の声を聞かなければ前へ進めない。そこはチャレンジする」
―学校給食費無償化に対しては、「低収入世帯はすでに無償になっているので不要」との意見もある
「貧困対策というよりも、給食費の負担を軽くすることで各世帯が子どもにかけられる費用を少しでも増やし、スポーツや習い事など子どもの夢や可能性を広げることにつなげてほしいという思い。一挙に完全無償化は難しいかもしれないが、財源を確保できた分から段階的に実施していきたい。議会の理解を得られるように努力する」
―新たな施策を実施する代わりに、廃止や見直しをかける事業はないか
「職員からも話を聞いて、これから精査する」
―産廃処分場計画へ「断固反対」と表明した
「『市民の会』の事務局体制をサポートする。早急に『市民の会』との話し合いの場を持ちたい。行政の中立性というのは認識しているが、許されるのなら市長として『市民の会』に参画したい。また、議会は産廃反対都市宣言を議決している。議会と行政は車の両輪なので、そこは一致させたい。千種川水系を守っていくという観点から行政としても都市宣言を打ち出すのか、あるいは水資源保全条例で縛りをかけるのか、議会とも相談して考えていきたい」
―国や県にどのようなパイプがあり、それはどういう場面で役立つのか
「県にはかつての同僚や後輩が多く、腹を割って話せる。本音を聞き出して、対策を立てることができる。それが、『パイプ』のメリットだと思う。国とは地元選出の山口壮衆院議員を通じて太いパイプがある」
(当選証書を手に「粉骨砕身取り組む」と決意を語る牟礼正稔氏)
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