赤穂民報
高野の安定型処分場が産廃受け入れ開始(2月2日)
高野の千種川水系・中ノ谷川沿いにあり、一昨年9月に兵庫県知事が産業廃棄物の処理を許可した安定型最終処分場が先月から廃棄物の受け入れを開始したことが関係者への取材でわかった。
関係者によると、最初に廃棄物が搬入されたのは1月7日。「コンクリートくずと廃プラスチックで約40トン」で、いずれも市内の公共工事現場から出たものだという。
同処分場は▽廃プラスチック類▽ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず▽がれき類(ここまで石綿含有産廃を含む)▽ゴムくず▽金属くず―の5品目を処分できる。南野中の「リングユニオン」が建設して操業許可を取得。稼働しないまま昨年10月に廃棄物最終処分・中間処理会社「クリーン赤穂」(相生市千尋町)に譲渡された。
同処分場をめぐっては、市上水道の木津水源地取水口から上流約1・5キロメートルに位置することから、放流水による水質汚染や風評被害を懸念する声がある。市は法定基準値よりも厳しい水質管理目標値を定めることや市に立入検査を認めるなどの環境保全協定を事業者と締結。2016年1月の市議会で当時の明石元秀市長は「協定を遵守できれば、市民の不安は払拭できると理解している」と答弁した。
同社は赤穂民報の取材に、「グループ会社が運営する中間処理施設で分類し、処分場に設置した展開検査場でチェックした上で搬入した」と話し、「今後も系列の中間処理施設を通ったものしか搬入しない。許可品目以外の廃棄物が入ることはない。水質検査は法令や協定に基づいて実施、報告する」と話した。
その後、同処分場への廃棄物の搬入は1月31日時点で確認されていない。
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