赤穂民報

癒やされた絵本(2月23日)

 カスピ海と黒海にはさまれ、北にカフカス山脈がつらなるグルジア共和国の絵本です。
 この国のことをくわしくは知りませんが、いくたびもの戦乱によって国土は荒れ、人々の心もすさんでいっただろうと想像されます。ですが、この作品は文も絵もそんなことを感じさせません。
 不思議なのです。貧しい生活の中から、どうしてこんなにも美しい絵本が生まれるのでしょう。
 どのページの絵にも心がいやされます。ページをめくりながら、いつしか眠っていました。
 私たちは、経済的な面で人を評価することがあります。そのことが誤りであることを、この絵本は教えてくれます。ピカソやゴッホ、マチスなどの名画とは、ひと味もふた味もちがった美の世界を知りました。
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 『大きな木の家―わたしのニコ・ピロスマニ―』○絵と文/はらだ たけひで○冨山房インターナショナル

(『大きな木の家―わたしのニコ・ピロスマニ―』 ○絵と文/はらだ たけひで ○冨山房インターナショナル)

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