赤穂民報

牟礼市長が初の施政方針演説(3月4日)

 牟礼正稔市長は4日、市議会第1回定例会で市長就任後初の施政方針演説を行った。
 「職員と一丸となって、市民の皆様に寄り添った政策の実現にチャレンジしていく」と基本姿勢を示し、「平成の時代が終わり、新しい元号を迎える。夢と希望にあふれた魅力ある赤穂の新しい幕開けとなるよう、粉骨砕身取り組んでいく」と決意表明した。
 牟礼氏は、県職員当時の経歴に触れた上で、「一人ひとりの声を聴き、従来のルールに縛られず、その方策を一緒に考える中で、そこに住む人々の力こそが、まちづくりの一番の原動力であると確信している」と政治理念を語った。
 市総合計画に掲げられている▽安全・安心に生活できるまち▽自然と共生する住みよいまち▽産業と交流が盛んな活力のあるまち▽生涯にわたり夢を育むまち▽市民と行政がともに歩むまち−の5本柱に沿い、主要施策を列挙。▽第3子以降の学校給食費無償化▽市内循環バス「ゆらのすけ」の完全週3日運行▽市民と膝を突き合わせて対話できる機会の積極的設置−など、選挙で公約に掲げた政策に関するものも盛り込まれた。
 一方、山陽道赤穂インター周辺の土地利用については、「地元の意向も踏まえながら今後検討していく」との表現にとどまった。また、選挙中は「断固反対」を明言していた市内の産業廃棄物最終処分場建設計画については、「建設反対赤穂市民の会の活動を支援できるよう取り組んでいく」としたものの、計画に対しては「その動向を注視」と後退したともとれる表現となった。
 傍聴席には約40人が訪れ、およそ40分間にわたった演説に耳を傾けた。産廃処分場問題に関心があり、市議会を初めて傍聴したという男性は「短かったが、産廃について触れられていたので安心した。全体的には前市長からの踏襲だったようにも感じたが、任期中に自分の色を出していってもらえるものと期待している」と話した。

(就任初年度の施政方針を述べる牟礼正稔市長=右は瓢敏雄議長、左は柳生信・議会事務局長)

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