赤穂民報
まちの魅力アップ 高校生目線で提言(4月23日)
「ふるさとの魅力再発見」をテーマに赤穂市内の観光ルートを実地調査した赤穂高校生徒会が課題と改善策をまとめた提言書「赤穂まちあるき計画」を23日に牟礼正稔市長へ提出した。
「高校生の視点で、赤穂市の明るい未来についてのあり方を考察し、提案する」ことを念頭に役員有志7人でフィールドワークを計画。今年2月、赤穂市のスマホ向け公式観光アプリ「赤穂まちあるき」を使って市内を巡り、気付いたことをベースにレポートを作成した。
提言書はA4判17ページ。「名所へアクセスするための駐車場がわかりにくい箇所が何か所かある」「(調査日に)外国人観光客を一人もみかけなかった」など実際に自分たちの目で見て感じた課題に対し、「統一規格の看板を各所に設置しては」「姫路市と連携した観光プランで集客を」といった改善策を記載。キャッシュレス決済の普及が予測される中、購買行動データを把握できれば「より効果的に経済に刺激を与える政策立案が可能」とし、店舗との協力を呼び掛けるなど6項目の提案を盛り込んだ。
アプリの機能性向上についてもアイデアが付記されており、受け取った牟礼市長は「若い人たちの視点は大切。すぐにでも参考にしたい」と評価。生徒会長の池上連君(17)=3年=は「僕たちの活動成果をしっかりと伝えることができた」と話した。
同校は今後、定時制とも連携し、地域活性化への取り組みを深めていく予定という。
(フィールドワークによる提言レポートを赤穂市に提出した赤穂高校生徒会)
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