赤穂民報

またも大物スッポン捕獲 浜市の前田正義さん(10月4日)

 千種川漁歴約60年の浜市の前田正義さん(75)がスッポンの大物を捕まえた。甲長37センチ、重さ5・1キロで、神戸市立須磨海浜水族園によると、「これだけ大きなスッポンは珍しい」といい、前田さんから寄贈を受けて同水族園で展示されることになった。
 前田さんによると先月22日、前日に仕掛けたアユ漁の刺し網を引き上げたところ、スッポンが3匹引っかかっていた。そのうちの一つが、とてつもなく大きかった。鋭い爪で網に裂け目ができており、周りの網を巻き付けるようにして捕獲したという。
 前田さんは6年前にも千種川で甲長41センチ、重さ7キロのスッポンを捕獲して同水族園に寄贈。それが同水族園が飼育した中で歴代最大で、今回の個体は3番目に大きいという。
 今回のスッポンは先月30日に同水族園の職員に引き取られた。外見だけで性別を見分けるのは難しいが、前田さんは「おそらくメス」という。「体に傷がなく、甲羅もすべすべのべっぴんさん。嫁に送り出す気分。大事にしたってな」と見送った。
 寄贈されたスッポンは、稀少な淡水魚を集めた「世界のさかな館」で展示される予定だ。

(6年前に続いて前田正義さんが捕まえた大型スッポン)

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