赤穂民報

外来植物との戦いは春まで持ち越し(12月6日)

 大津地区の河川に繁殖した外来植物オオフサモの勢いを止めようと、赤穂精華園の利用者と地元住民がこのほど除去作戦に取り組んだ。
 オオフサモはアリノトウグサ科の多年草で南米原産。外来生物法で栽培、譲渡などが禁止されている。
 地区住民によると、繁殖が始まったのは4〜5年前。当初は権現川と湯の内川が大津川に合流する地点でチラホラ見かける程度だったが、一昨年あたりから急激に増加。農業用水路にまで勢力を伸ばし始めたという。
 除草剤はほとんど効き目がなく、昨年は重機で撤去したが、地下に残った根から再生。今年も8月ごろには3つの河川の水面を覆いつくした。
 毎月1回施設周辺で清掃活動を行っている同園が「地域の役に立つなら」とボランティアを申し出た。住民や園と交流のある関西福祉大の学生らにも協力の輪が広がり、作業当日は総勢100人を超える人が集まった。
 根を残さないために基本は手作業。1本ずつ抜根する人海戦術を展開し、2時間ほどで約5トンを回収した。
 それでも除去できたのは全体の3分の1程度。オオフサモが繁っていた箇所はヨシなど在来植物が消失しており、生態系への影響が懸念される。関係者は「水温が上がる来春に第2弾を行い、完全撤去したい」と話している。

(大津川で行われた外来種オオフサモの除去作業=大津自治会提供)

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