赤穂民報

月と太陽と魔女(12月6日)

 サンタクロース発祥の地である北ヨーロッパの国々について、私は他と異なった感情を持っています。
 森と湖の国フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」から生まれた絵本があります。
 北欧の月と太陽を邪な魔女「ロウヒ」があかがね山にかくすという物語です。
 月や太陽の物語には、神話にとどまらず中国やロシア、さらにはアメリカにも、民話となって数多く残されています。
 それぞれの話には、その土地の風土が感じ取れます。
 魔女の「ロウヒ」が一番恐れていたのが鉄ぐさりでした。
 北欧の鉄文化はいつごろから始まったのだろう−など、いろいろ想像させてくれる絵本です。
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『北の魔女ロウヒ』
○絵/バーバラ・クーニー○原文/トニ・デ・ゲレツ○編訳/さくまゆみこ○あすなろ書房
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。

(『北の魔女ロウヒ』○絵/バーバラ・クーニー○原文/トニ・デ・ゲレツ○編訳/さくまゆみこ○あすなろ書房)

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