赤穂民報

討ち入りまでの収支克明「請払帳」(11月22日)

 上仮屋の赤穂大石神社(飯尾義明宮司)は、映画『決算!忠臣蔵』の公開に合わせ、同作品の基となった史料「預置候金銀請払帳(あずかりおきそうろうきんぎんうけはらいちょう)」の写本を22日から同神社の義士宝物殿で公開した。
 預置候金銀請払帳は赤穂浅野家の改易後から討ち入りまでの収支明細を大石内蔵助が取りまとめた帳簿。赤穂事件の動向を金銭面から裏付ける一級史料で、原本は神奈川県の箱根神社が所蔵している。
 公開された写本は明治15年(1882)に文部省御用掛の福羽美静(ふくば・びせい、1831−1907)が箱根で湯治中、箱根神社から原本を借りて書き写させたもので縦26・5センチ、横18・8センチの和綴本。今年8月、赤穂大石神社が収蔵庫を点検した際に再確認された。これまで展示したことはなく、一般に公開するのは今回が初めてという。
 請払帳には潜伏中の住居費や武器購入費、困窮した同志たちの生活費などが記されている。飯尾宮司は「昼行灯と言われた内蔵助だが、実際は几帳面だったのでは。映画と合わせて史料も見てもらって赤穂事件に関心を持ってほしい」と話している。
 来年2月下旬まで展示予定。入館料450円(中学生以下無料)。午前8時〜午後5時(入館は4時半まで)。Tel42・2054。

(大石内蔵助が記帳した「預置候金銀請払帳」の写本)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer