赤穂民報

赤穂義士祭に10万人(12月14日)

 四十七士が討ち入った日にちなみ、毎年12月14日開催の「第105回赤穂義士祭」が今年も行われ、華麗な時代絵巻が沿道を埋めた10万人(主催者発表)を魅了した。
 メーンの「忠臣蔵パレード」は午前10時20分、地元小学生の金管バンドを先頭に赤穂城大手門前を出発。人力車に乗った第24代義士娘や、忠臣蔵の名場面を再現した山車などが続き、中央通りから駅前通りにかけて約1・3キロを練り歩いた。
 祭りのハイライトは大トリの義士行列。一般公募などで集まった47人の出演者が討ち入り装束に身を包み、陣太鼓の音に合わせて歩みを進めた。今年は20数年ぶりに化粧とかつらが復活。より臨場感ある隊列が観客の視線を集め、最後は「エイ、エイ、オー」と勇壮に勝どきを上げた。
 姫路市の保城利昭さん(64)は6回目の応募で念願かない、村松喜兵衛役に。「途中、腰が痛くなりましたが、最後まで義士らしく胸を張りました」。大石主税に扮した赤穂高生徒会長の山下明輝さん(16)は「赤穂に住んでいる一人として、とてもいい思い出になった」と話していた。
 観客数は昨年より2万人多く、5年ぶりに10万人の大台に乗った。

(「エイエイオー」と勇壮に勝どきを上げる義士行列)

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