赤穂民報

県が高潮対策10年計画 赤穂市内は3か所(6月13日)

 50年に一度の高潮に備えるため、2028年度までに防潮堤や河川堤防のかさ上げなどを行う「高潮対策10箇年計画」が兵庫県からこのほど発表され、赤穂市内では坂越港、赤穂港、千種川の3か所が整備対象となった。
 県は2018年9月の台風21号で神戸、尼崎、西宮で想定を超える高波による浸水被害が発生したことを受け、県管理の海岸防潮堤と河川堤防のうち高潮の影響を受ける可能性がある延長計406キロを再測量。海岸と河川の計110キロで高さが不足していることがわかった。
 計画では、すでに緊急対策を実施している台風21号浸水箇所を含め、堤防の高さがおおむね50センチ以上不足する一連区間で住家や企業が集積している箇所など44か所(30海岸、14河川)の計51・3キロを整備対象に選定。事業費約450億円をかけ、2028年度までに堤防のかさ上げや水門・排水機場の整備を実施する。
 緊急対策箇所やすでに対策を実施中の箇所を除くと、着工する優先順位や具体的な時期は未定。県は「今年度末に改訂する社会基盤整備プログラムに計画期間を記載したい」(港湾課)としている。
 赤穂市内では、▽坂越港1・1キロ(不足高1・5メートル)▽赤穂港1・0キロ(1・4メートル)▽千種川0・5キロ(対策実施中)の3か所が整備対象となった。「不足高」は区間中の最大値で、施設整備に向けた詳細検討で対策延長とともに変更される可能性がある。
 同課は、「地元意向を聞きながら詳細検討を進めていくことになる。単純に不足高の分をかさ上げするというだけでなく別の工法も組み合わせるなど工夫して、景観にもできるだけ配慮した整備を実施したい」と話している。

(「兵庫県高潮対策10箇年計画」で整備対象の一つとなった坂越港のふるさと海岸)

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