赤穂民報

赤穂浪士「助命か厳罰か」中学歴史で討論(6月20日)

 西播磨の小・中学校で来年度に使用される可能性のある教科書見本を公開する教科書展示会が相生市相生の同市文化会館で開かれている。中学校の教科書は学習指導要領の9年ぶり改訂に伴う中、帝国書院が「歴史」の特設ページに元禄赤穂事件を採用している。
 「赤穂事件を考察するー旧赤穂藩の浪士たちの処罰の行方」のタイトルで見開き2ページ。事件の概要と当時の法律、儒学者らの異なる意見を示した上で、吉良邸に討ち入った浪士たちを「忠臣の義士」として助命するか、それとも「徒党」を組んだ罪で厳罰にするかを問い掛け、論点を整理して自分の意見をまとめ、グループで話し合うように促している。同年度から全面実施される新学習指導要領が重視する「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)を意識したとみられる。
 同社の「歴史」教科書は20年度に約20万6000部が使用され、教科書会社の中で第2位のシェア(占有率18・1%)となっている。赤穂市内の学校で使用する教科書は、「西播磨教科用図書採択地区協議会」の答申を参考に市教委が選定しており、2021年度の中学校教科書は今年7月に決定する予定だ。
 教科書展示会は7月3日(金)まで同会館1階ロビーで午前9時〜午後5時。火曜休館。中学校の教科書は、文部科学省の検定に合格した145点を公開。小学校と高校については採択済みの小学校305点、高校792点を展示している。

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