赤穂民報

海洋科学館に故三浦春馬さん偲ぶファン(9月1日)

 今年7月18日に他界した俳優の三浦春馬さん(享年30歳)を偲び、三浦さんが生前に仕事で訪れた御崎の赤穂市立海洋科学館・塩の国を訪れるファンの姿が増えている。
 映画『恋空』で日本アカデミー賞新人俳優賞、『永遠の0』で助演男優賞を受賞した実力派俳優で歌手としても活躍した三浦さん。2015年から月刊誌『プラスアクト』の連載企画で日本の文化や伝統、産業などを探訪して47都道府県を巡った。その訪問先の一つとして、昨年2月に来穂。塩の国に復元された製塩施設を見学し、かん水を土鍋で煮詰める塩づくりも体験した。
 三浦さんが同館に滞在したのは2時間弱だったが、どのスタッフもその日のことをよく覚えているという。
 「説明にじっくり耳を傾けて、とても誠実な青年でした」と印象を語るのは塩づくり体験を案内した陰山透さん(67)=加里屋=。女性スタッフは「別れ際に私たちスタッフ全員と両手でしっかりと握手してくれました。出会いを大切にされている方だなと感じました」と振り返る。
 このときのレポートは同誌2019年7月号に掲載され、連載を一冊にまとめた書籍にも収録された。三浦さんの逝去後、本に載ったスポットを巡礼するファンが増加。赤穂も「聖地」の一つとなっているという。

(三浦春馬さんが生前に訪れた赤穂市立海洋科学館。他の来館著名人と同様にサイン色紙のコピーとスナップ写真を掲示している)

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