赤穂民報
トビイロウンカ被害拡大 早めの収穫を推奨(10月5日)
水稲の養分を吸って株を枯らせるトビイロウンカが西日本全域で大発生し、赤穂市内でも被害が確認されている。県光都農業改良普及センターは被害が広まらないうちに早めの収穫を勧めるとともに、収穫まで期間がある場合は薬剤防除を施すよう呼び掛けている。
トビイロウンカは東南アジアに広く分布し、イネ科草本類に寄生。日本には梅雨時期に中国大陸から偏西風に乗って飛来するとされ、夏から秋にかけて増殖を繰り返す。成虫と幼虫が水田の一部に集中して稲の根元から養分を吸い、稲を枯れさせ倒伏させる被害(坪枯れ)を引き起こす。
県病害虫防除所が9月9・10日に県内35か所の水田で行った調査ではすべての場所で個体を確認。同月16日に2014年以来となる警報を発令し、緊急防除を呼び掛けた。
赤穂市内の農業関係者の話では、市内でも各所で坪枯れが発生。トビイロウンカを防除する農薬は売り切れ、代わりの農薬で防除に努めている状況だという。
トビイロウンカは日本では越冬できないため、翌年への影響はないとみられるが、近年では一部の薬剤に対し抵抗性を持つタイプが確認されたとの報告があり、農家は不安を募らせている。
(トビイロウンカによる「坪枯れ」とみられる被害が発生した水田)
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