赤穂民報

祭り中止も自慢の屋台を特別公開(10月25日)

 新型コロナウイルス感染症の影響で各地の秋祭りが中止された中、塩屋屋台保存会(伊多義典会長)は25日、屋台格納庫がある塩屋東第6児童遊園で大屋台1基と子供屋台3基を公開。地元をはじめ祭りファンの目を楽しませた。
 白木の屋根が美しい塩屋東地区の大屋台は1898年(明治31)に購入したもので120年以上の歴史がある。塩屋荒神社の秋祭りでは塩屋西地区の大屋台とともに繰出し、祭り最大の見せ場を担う。今年は新型コロナの影響で出番が失われたが、若手会員の間から「屋台練りは無理でも、せめて格納庫から出して展示したい」との声が上がったという。
 24日の飾り付けは感染防止のために各自が大きなビニール袋を頭からかぶって作業した。本来は本宮があった25日に格納庫のシャッターを開けて公開した。子供屋台の屋台紋を手掛けた錺金具師の谷口秀作さん(63)=たつの市龍野町堂本=が駆け付け、集まった人たちを前にミニコンサート。得意のギターで「上を向いて歩こう」などを歌い、場の雰囲気を盛り上げた。
 「今年は見られないと思っていた屋台が公開されると聞いて飛んできた」と谷口さん。保存会副会長の香山信夫さん(72)と菊月哲也さん(67)は「来年は何としてでも本来の祭りをやりたい」とコロナ終息を強く願った。

(特別公開された塩屋東地区の屋台を前に行われたミニコンサート)

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