赤穂民報

ソフィー・スコットの南極日記(12月5日)

 9歳の少年がパパの船長と一緒に南極に行った30日間に及ぶ、はらはらどきどきの旅日記の絵本です。
 日記には越冬隊員のこと、1911(明治44)年に南極点に一番乗りしたノルウェーの探検家ロアルド・アムンゼンのことも触れられています。あふれる感性が、いたるところに散りばめられています。
 それにしても、たとえ自分が船長であっても、息子を南極船に乗せるとは。オーストラリアの国民性のおおらかさに脱帽です。
 この絵本は、少年の日記というより南極についての解説書ではないかと思います。
 現在の南極大陸は、1959(昭和34)年に続いて1991(平成3)年の南極の環境を守る取り決めがなされ、南極大陸の自然は保護されています。
 著者に心から「ありがとう」と言いたい気持ちでいっぱいになりました。
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 『ソフィー・スコットの南極日記』○作/アリソン・レスター○訳/斎藤倫子○小峰書店

(『ソフィー・スコットの南極日記』 ○作/アリソン・レスター ○訳/斎藤倫子 ○小峰書店)

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