赤穂民報

【読者の声】西有年に養鶏場計画 環境への影響は?(12月5日)

 西有年に養鶏場をつくる計画があると聞きました。いつ、どこにできるのでしょうか。環境への影響がないか心配です。(有年の住民)
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 情報を元に取材したところ、岡山県久米郡美咲町の養鶏業者「美咲ファーム」が西有年湯ノ内で計画を立てていることがわかった。鶏卵販売国内最大手「イセ食品」のグループ企業で、すでに予定地4万4700平方メートルを赤穂市内の企業から購入。2年前に地元説明会を済ませている。
 説明会で配布された事業概要によると、3棟6室の鶏舎を建設し、30万羽を飼育する計画。浄化槽や汚水処理、鶏糞発酵処理などの設備を整え、「行政の定める基準値以内にて排水を放流」「密閉型縦型コンポストを採用することにより臭気及びハエが発生しない処理を行う」とし、鶏舎管理などで従業員27人を雇用するとしている。
 建設スケジュールとして、「2020年1月建設開始、同年10月完成予定」と記載されているが、現時点で予定地は樹木が生い茂った状態。同社に電話取材したところ、「グループ全体の見直しの中で凍結となっている状態。建設に必要な行政手続きも行っていないが、計画を中止したわけではない」とのことだった。
 この計画に対する地元の反応は、雇用機会が生まれることを歓迎する一方、環境影響への懸念を理由に反対する声もある。

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