赤穂民報

【読者の声】コロナ禍で「除夜の鐘」「初詣」は?(12月19日)

 毎年、お寺で除夜の鐘をついてから神社に初詣に行っています。コロナの感染拡大が収まりませんが、赤穂市内の寺社では、除夜の鐘と初詣は例年通りできますか。(信心深い50代男性)
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 『赤穂市歴史文化基本構想』に収録されている「市内の主な社寺一覧」によると、市内に寺院は少なくとも54か寺ある。そのほとんどが加盟する赤穂市仏教会に聞いてみた。
 「今年の除夜の鐘が実施されるかどうかは、特に仏教会では取りまとめていません」とのこと。そこで、いくつかの寺院に直接尋ねたところ、▽例年同様に一般公開▽役員のみで実施▽中止ーの3つに対応が分かれた。
 公開で実施する寺院は「密になるほど人が来ないから」との判断が多く、夕方の時間から打ち始めることで参拝者の分散をはかるという寺もあるようだ。毎年、多くの参拝者が訪れる加里屋の花岳寺は閉門して役員のみで行う。一方、完全に中止するある寺院は「鐘の音を聞いて人が集まってくるとよろしくない」と今年は除夜の鐘を打たずに年を越す。あらかじめ張り紙をして告知するという。
 初詣については、上仮屋の赤穂大石神社、尾崎の赤穂八幡宮、坂越の大避神社、塩屋の荒神社、御崎の伊和都比売神社のいずれも参拝可。参拝客にマスク着用とソーシャルディスタンスを呼び掛ける。
 感染防止対策として、拝殿の鈴緒(鈴を鳴らすための綱)を撤去するほか、手を清める手水舎の使用を中止する代わりに参道や境内に消毒用アルコールを設置する神社もある。

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