赤穂民報

出前宅配代行サービスが好調(1月16日)

 コロナ禍で不要不急の外出自粛が求められる中、赤穂市内を営業エリアとする出前宅配代行サービス「アコデリ」が業績を伸ばし始めている。
 一度目の緊急事態宣言が発令されて外食機会が激減した昨年5月、「売り上げが落ちている飲食店の何か力になれれば」と代表の山崎章弘さん(35)がビジネスパートナーの清水龍聖(きよみず・りょうせい)さん(20)=いずれも尾崎=と開業した。客から受けた出前注文を店に代わって指定の場所まで配達する。
 客から受け取る配達料(個数や距離にかかわらず1回350円。複数店の出前を同時注文する場合は2軒目以降プラス150円)と店が支払う手数料が収入。店にとっては配達に人手を取られずに出前を届けられるメリットがあるほか、新規客の獲得にもつながっているという。
 スタート時は4軒だった提携店は現在十数店に増え、和食、洋食、中華、ステーキ、お好み焼きなどジャンルも豊富に。多い日は一日20件ほどの注文があり、約8割が子育て世代の家庭だという。「家事や育児で大変な世代のニーズに合ったのでは」と山崎さん。「シニア世代にも宅配サービスの便利さを知ってほしい」と話す。
 忘年会や新年会がほぼなくなり、ほとんどの飲食店は苦境。「少しでも提携店の力になれればという思いと、日頃、アコデリを応援してくれているお客さんへの感謝」として、年明けから配達料無料キャンペーンを始めた。当初は1月末までのつもりだったが、緊急事態宣言が再発令されたことを受け、宣言期間の2月7日まで延長することにした。山崎さんは「赤穂のお店、暮らしている人たちの毎日がより良くなるために、ちょっとでも役に立てれば」と話している。
 配達時間は午前11時半〜午後1時半、午後6時〜9時(電話での注文受付は午前10時から)。年中無休。TEL070・2626・8575。

(出前宅配代行サービス「アコデリ」を運営している山崎章弘さん(右)と清水龍聖さん)

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