赤穂民報

《浄水施設担当課長汚職》収賄容疑で市浄水施設担当課長を逮捕(1月23日)

 赤穂市発注の配水池整備工事で便宜を図る見返りに現金を受け取ったとして、兵庫県警捜査2課は1月23日、同市水道課浄水施設担当課長の男(58)=東浜町=を収賄容疑で逮捕。また、贈賄の疑いで森松工業(本社・岐阜県本巣市)の社員の男3人も逮捕した。警察は4人の認否を明らかにしていない。
 贈賄容疑で逮捕されたのは、同社水道事業部西日本ブロック統括部長(62)、関西水道営業部長(58)、大阪支店課長(48)の3人の男。
 警察によると、市課長は昨年3月下旬、市が発注した御崎配水池整備工事(同年6月26日入札執行)で、同社製の配水タンクなどを納入しやすくするための特記仕様書を策定するなどの趣旨と知りながら、同社課長から現金210万円を受け取ったもの。市課長は勤務先の北野中浄水場で現金を受け取ったという。
 同工事は昨年6月26日に一般競争入札が執行され、市内の水道工事会社が約2億5200万円(税込)で落札。森松工業が下請け業者として配水池タンク製造を請け負った。
 赤穂市では2019年9月と10月、建設課土木係長と下水道課工務係長が土木業者に入札情報を漏らした見返りに現金を受け取ったとして加重収賄などの容疑で逮捕。昨年2月までにそれぞれ執行猶予付きの有罪判決を受けた。この事件を受け、市は外部有識者による委員会で検討された再発防止策を基に職員不正防止マニュアルを策定するなど取り組みを進めていた。

(赤穂市公共工事をめぐる収賄容疑で逮捕された市課長の西川貞寛容疑者=同市提供)

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