赤穂民報

ひとり暮らし学生へ食料支援 求む協力(1月27日)

 余っている食品の寄付を受け付け、必要とする団体や世帯に無償提供するボランティア団体「フードバンクあこう」が、一人暮らし学生を対象に食料を支援する取り組みを今月から始めた。初回の12日には10人の学生が白米や野菜、レトルト食品などを受け取った。
 同団体は西有年の元高校教諭、米家邦洋さん(70)が代表となって立ち上げ、2017年2月から活動。毎月第2・第4月曜日(祝日の場合は翌日)の午前10時〜午後3時に中広の総合福祉会館1階ロビーで食品の寄付を受け付け、集まった品を福祉施設や生活困窮家庭などに無償で提供している。「コロナ禍でアルバイトがなくなるなどして食べ物に困っている一人住まいの学生がいるのでは」と今回初めて学生向けの食料配布会を企画した。
 関西福祉大学、はくほう会医療専門学校赤穂校の協力で学生に周知。事前申込みのあった人数に応じて食品を準備し、白米1キロとアルファ米10食、レトルトカレー2袋、缶詰などをセットにして一人ずつに渡した。この日、たつの市内の企業から届けられた素麺と麺つゆもセットに加えた。
 関西福祉大学によると、新型コロナウイルス感染症の影響で家計の急変やアルバイト収入が激減するなど生活が困窮した学生を対象に1人10万円を給付した緊急支援給付金を受給した学生は391人で、全体の3割近くに上った。同大学では全学生に担当教員をつけて週1回以上連絡を取り、困っていることなどがあれば個別に対応しているという。
 米家さんによると、初回に食品を受け取りに来た学生からは米や麺類のニーズが多く、主食にすら困っている状況がうかがえたという。「友達にも食事に困っている人がまだまだいるとの話もあった。親元を離れて、ひもじい思いをしている学生に、せめて米だけでも腹一杯食べさせてあげたい」と今後も支援を続ける考え。「作りすぎて余っているお米や野菜があれば、ぜひ提供してもらえるとありがたい」と協力を呼び掛けている。
 次回の食料配布会は2月8日(5日までに要予約)。米家さんTel090・1153・2611。

(支援を必要とする学生向けに無償提供された食品セット=フードバンクあこう提供)

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